同モデルを数多くメンテナンスしていますが電源回路や録再アンプブロックなど設計への
こだわりが見られYAMAHA好きの私としては何度メンテナンスしても惚れ惚れするモデルです。
この当時での2ヘッド3モーター、オートリバースモデルでメタルポジションでの周波数特性が
異例の30Hz~20kHzを誇っております。
PIONEERのリボンセンダストには及びませんがセンダストヘッドでここまでやり切るのは流石と思います。
個人的感想ですがミュージックテープを長時間聴いても疲れない音質で柔らかく且つ高音域に伸びが有ります。
とは言えあくまでも数字上で実際、聴くとやはり再生は天晴なんですが録音に関してはもう一歩感が否めず
これに「BIAS」調整が有れば最高なんですけどね~。
スクエアフォルムの操作部は視認性抜群で直感的に操作が出来ます。
多彩な再生機能とは次々と曲頭を10秒間再生し聴きたい曲に来た時に「PLAY」ボタンを押して
再生出来る「INTRO SCAN」機能、同じ曲を何度も再生出来る「REPEAT」機能、再生中に
無音部分(15秒以上)が有ると早送りする「SKIP」機能などが有ります。
リバース動作は赤外線方式でテープのスプライシング部分に来た瞬間にリバース動作します。
VictorのDD-VRシリーズと同じ様な作動原理です。
尚、YAMAHAのホームページから「K-550」の取扱説明書がダウンロード可能です。
機能面を照らし合わせてご確認頂くと分かり易いと思います。
K-550_J.pdf (yamaha.com)
有ると便利な機能で「モニタースピーカー端子」が付いておりお手持ちのスピーカーを接続すると
直接、鳴らす事が可能です。しかしながら松下のAN7116(1W)で駆動しているので本格的な
出力や音質では有りませんが実用上では十分かと思います。
当方、DIATONE DS-10Cでエージングを兼ねて鳴らしてますが問題無く綺麗に再生されます。
さて、整備箇所ですが
① キャプスタンベルト溶解除去処理及び同ベルト同等新品交換
② ロータリーパッド分解清掃・コンタクトグリス塗布
③ モータードライバーIC・RCAジャック・電力系トランジスタ追い半田処理
④ 操作基板タクトスイッチ交換
⑤ リールモーター分解整備
⑥ 電解コンデンサ全交換(写真上の青点)
などが主な整備箇所です。
キャプスタンモーターは極綺麗だった為、分解点検のみで対応しております。
電解コンデンサですが今までは一部が液漏れ又は液漏れ痕が確認出来ていましたが
最近では再生アンプブロックでのショート、電源ブロック・PHONE AMPブロックでの液漏れ
同じくNRブロック等での液漏れ「Dolby」「dbx」基板での液漏れ痕など多く確認されています。
本機はdbx基板「16V 10μ」がリード線側がパンパンで弾ける寸前でした。他にもメイン基板側で
「10V 470μ」「10V 330μ」「25V 22μ」など液漏れ痕が有り取り外さないと目視判別不可能です。
交換せずとも普通に使用出来ますがやがて音質が変化し最悪故障となります。
以上を鑑み基本的に電解コンデンサは全交換にて修理作業致します。
使用電解コンデンサは「ニチコン」「ルビコン」「東信」製
(一部バイポーラ1種類3個と25V0.47μ・25V0.33μのみ中国製)で85℃品を使用しております。
ちなみにオリジナルも85℃品で標準型仕様です。
尚、ドルビー基板の0.15μFが入手困難に付き0.22μFへ置換しております。予めご了承下さい。
録音・再生、早送り・巻き戻し、リバースループテストなど全て問題無く
使用可能です。勿論ですがボリュームなどにはガリも無く快適に動作します。
テープ再生速度、アジマス調整も実施済です。尚、使用ロック剤は透明です。
当然ですがヘッド消磁も実施済です。
録音・再生テストはCD音源としてVictor XL-Z531にて「TDK AE」 90分テープに
録音し再生及び複数のミュージックテープにて再生テスト致しております。
リバースループテストは今現在も実施中です。
尚、エージング中に不具合が発生した場合は止むを得ずオークションを終了させて頂く
場合がございます。予めご了承下さいませ。
外観ですが特に目立ったキズなど無く前面パネルなどは至って綺麗です。
尚、操作ボタン部に一部皮脂移りが確認出来ます。
「REC LEVEL」ツマミにキズが有ります。上面なので判り辛いですが事実として
記載致します。詳しくは写真でご確認を願います。
発売から36年近く経過した製品です。見え方には個人差がございます。
重ねてですが必ず写真をご確認下さい。
発送は「ゆうパックおてがる版」でサイズが「120」の予定です。
落札頂いた後に梱包前チェック(総合動作テスト)を行います。発送まで3~5日、頂戴する事を
予めご了承下さい。また、ご質問には随時、お答え致しますが仕事の関係上、タイムラグが発生する事も
重ねてご了承下さい。
長文、お付き合い頂きありがとうございました。宜しくご検討の程、お願い致します。
↓作業写真詳細